Shonan BeachFM 78.9
Friday 19:00-19:30
www.kamacon-radio.com

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地域での暮らしを1週間提供するサービス『マイクロステイ』

microstay株式会社
代表取締役 川村 達也

♪ PLAY ♪

1週間単位でのお試しステイを体験できるサービス『マイクロステイ』

桑畑
それでは本日のゲスト、川村達也さんです。こんばんは。

川村
こんばんは、川村です。よろしくおねがいしまーす!

桑畑
よろしくおねがいします。
あのー、今の川村さんの声はですね、何も演じていなくて。ハスキーボイスですね!

川村
そうですね。ウリはこのハスキーボイスということになっちゃいましたね。最近は。

桑畑
鎌倉のロッド・スチュワート

川村
ロッド・スチュワートと言われたことはないですけれども・・・。

桑畑
最近呼び始めましたね。

川村
はい、そうですね。はい・・・。

-腑に落ちない様子の川村-

桑畑
前回UPPONさんにご出演いただいたときに、鎌倉は観光地としてすばらしいところで、朝を盛り上げていきたいとおっしゃっていて。

川村
はい。

桑畑
でも朝を盛り上げるためには鎌倉に宿泊できるところ、気軽に泊まれるところがあったらいいね!っていうところから、じゃあ川村さん!ということで。

川村
光栄です!ありがとうございます!

桑畑
ラジオをお聴きになっている方に対して、川村さんが何をされている方かというと『マイクロステイ』という会社を立ち上げたんですね。

川村
先月の頭に立ち上げた会社です。会社名もそうですし、サービスの名前でもあります。

桑畑
マイクロステイ』っていうのは?

川村
1週間単位でのお試しステイを体験できるサービスです。

桑畑
1週間お試しお泊まりサービス? どこからでもOKなんですか?

川村
今やっているのは湘南鎌倉エリア、実際の物件としては稲村ケ崎であったりとか、4月中旬からは葉山で物件をリリースするという感じですね。

桑畑
葉山とか鎌倉とかのお家に対して、応募は何県からでもいいんですよね? 千葉だろうが東京だろうが・・・

川村
そうですね。基本は東京とか、このエリアに住んでいない人たちにこのエリアで1週間の体験をしてもらって、「湘南鎌倉あたりはやっぱいいね!住めるね!」っていう感覚を持ってもらって、将来の移住に繋げてほしいという想いが詰まった『マイクロステイ』というサービスです。

川村さんの原体験から生まれた『マイクロステイ』

桑畑
そんなサービス、どっから思いついたんですか? そんなドラマありませんでしたっけ?

川村
最近ドラマが流行っているっていうのはあるんですけれども、一番は僕の原体験です。
ぼくは鎌倉出身ではなくて、生まれは東京なんですけれども、東京に住むっていうのは当たり前だと思っていて、東京のタワーマンションに住んで「いいとこ住んでるねー」みたいな感じで言われるのが人生の幸せだと思っていたんですけど、奥さんと結婚してデートでよく鎌倉あたりに来ていて・・・

桑畑
どこらへんデートしてたんですか?

川村
やっぱ海ですよ! 海が好きなんで。今由比ケ浜に住んでいるんですけど、由比ケ浜辺りをブラブラしてて、誰しもが一度は言うことがある。
「この辺って一度は住んでみたいよね」って・・・よく言うじゃないですか!

桑畑
はい、言いますね!

川村
言いますよね!
でも結局誰も住まないじゃないですか。僕もそう思ってて、多分何回か言って結局住まなかったけど、でも奥さんは違って「じゃあ住もうよ」っていう話になった。

桑畑
「住もうよ!」って、ほんとに聞いてらっしゃったんですね!

川村
そうなんですよね。今でもよくからかわれて言われるのは、(奥さんが)僕に対して「鎌倉に住む確率何%?」って最初に聞いたらしいんですよ。

桑畑
はい。

川村
僕は即答で「5%」って言ったらしくて、「鎌倉なんて絶対住まない」って思ってたけれども、奥さんが「住もう住もう」って言ったんで、これだけ言うなら1回ちょっと住んでみて、「やっぱ無理だね。東京戻ろうかなー」って思ってて、奥さんを納得させる意味でも住んでみようみたいな・・・それで住んだらハマっちゃった。

桑畑
ハマっちゃった!?

川村
ハマっちゃいましたね!

-どこか嬉しそうな川村-

桑畑
あ、ちょっと僕知ってて聞いちゃうんですけれども、実際住む前に(鎌倉の)ホテルから(都内の勤務先に)1週間通われたんですよね?

川村
そうですね。今の自分のマイクロステイみたいなサービスはなかったので、ほんとに当時は東京に勤務しているサラリーマンだったので「通えねーだろ!」と思って。1時間電車の中に立ってるとかありえないなと思って。1回近くのホテルを2日間とって、まるでそこに住んでるかのように泊まって朝通勤して、ライナーを使ってみたりとか、終電で帰ってみたりとか、湘南に住んでる人間として2日間過ごしてみたら・・・「全然いけるな!!!」と思いました。

桑畑
全然いける!

川村
全然いけましたね。

桑畑
「いけるかも」じゃなくて「全然いける!」だったんですね?

-しつこく確認する桑畑-

川村
いけましたね。立ってることもそんなに辛くないというか。よく皆さん言うと思うんですけれども、1時間ってすごい良い距離感なんですよね。大概、横浜とかで座れたりしたんで、うまくいけば大船とかで座れて「ラッキー」みたいな楽しさもあるじゃないですか。

桑畑
はい。ちょっとゲームっぽいですね。

川村
そうそうそう! そういう楽しみ方もあるし、なんか全然苦じゃないなって思って越してきたんで、なんか僕が感じたみたいな感覚がサービスとしてあるともっと僕みたいな人間が増える可能性があるんじゃないか。っていうのが一番の原体験。それをサービス化したいっていうのが始まりのきっかけですね。

物件のオーナーさんにマイクロステイが持つ可能性を伝えたい

桑畑
サービス始めたのが2月からなんで今は・・・

川村
3ヶ月弱~くらいですかね。

桑畑
やってみて今どんな協力が必要なんですかね?

川村
協力ですか?

桑畑
協力というか、助っ人とか助けてほしいとか、なんか求めてる情報とか。

川村
あー・・・今のマイクロステイっていうお試し期間はどういう物件を扱っているかっていうと、多いのはやっぱり別荘なんですよね。別荘とかセカンドハウス的にオーナーさんがこの辺のエリアで持っていて、当時はオーナーさんが買ったときにはデュアルライフ・・・

桑畑
デュアルライフ!!!

-なぜかデュアルライフという言葉に食いつく桑畑-

川村
デュアルライフみたいな感じで使ってるけど、やっぱりなかなか忙しくて来られない。けれども、賃貸で貸しちゃうと完全に来れなくなっちゃうじゃないですか。

桑畑
そうですよね。1年間とか貸してる間は別荘として使えないですよね。

川村
うん。それを収益物件とするならまた話は別かもしれないけれども、やっぱり1ヶ月に1回とか、半年に1回でも自分の好きなときに帰りたい。でもずっと空いてるとセキュリティの問題とかもあるし。それで悶々としているような方がいらっしゃると思うんですよね。

桑畑
はい。

川村
今のオーナーさんがやっぱりそういう方なんですよ。
だったらどういう単位かっていうと、そこにもマイクロステイっていうのはヒットするかなと思っていて、1週間単位の切り売りなんで、オーナーさんの今のスタイルを全く崩さずにオーナーさんも戻りたいときはいちユーザーとして押さえちゃってくれれば、そこに戻ってくれてもちろん良いわけですし、自分が使わないときには1週間単位で貸すということなので。
平たく言っちゃうと、今の自分のスタイルを崩さずに新しい物件の使い方ができる。さらに地域に貢献する。自分が住んでる地域に若い世代が興味を持ってくれて、いつかそこに引っ越してきてくれるとか、そういうきっかけを生み出すことに自分も貢献できている。

桑畑
うんうん。

川村
やっぱりそういうのに協力していただきたいっていうのが僕のお話ししたい内容ですね。

桑畑
聞いてるとあまりにもオーナーからしたら「美味しすぎる話」に聞こえちゃうんで、ちょっと問題とか課題に関して話していただけると逆に安心していただけるかなと思うんですけど、どんな課題がありますかね?

川村
オーナーさんから見た課題ですか?

桑畑
例えばですけれども「マイクロステイのサービスを使った人が家具を壊しちゃったらどうするの?」とか、そういう問題みたいなのってあるんですか?

川村
まぁそういう問題も絶対ついてはくると思うんですけれども、基本的にオーナーさんは私物をたくさん出してくれているんですけれど・・・

桑畑
むしろオーナーさんが私物を残したり出してくれるんですか!? 使ってくれと?

川村
そうそう。そこがマイクロステイの売りでもある。今のホテルとか別荘とか「バケーションレンタル」ってそういうのじゃないじゃないですか。

桑畑
はい。

川村
うちはオーナーさんの私物を基本的に全部出してもらえるんですよ。その人のライフスタイルを疑似体験してもらったり、本とかでもわかるじゃないですか。置いてる本の内容を見て「この人どういう考えの人かなー?」とか。
食器一つとってもそういうのを置いてもらって、湘南エリアってこういう価値観持ってる人がいるんだなーっていう空気を肌で感じながら1週間過ごしてもらいたい。

桑畑
なるほど!

川村
そこがうちの売りでもあるし、そこに共感してくれたオーナーさんなので、ちょっと本に醤油こぼしちゃったとかいうのも暮らしの中のエンターテイメントということで許容していただけたら嬉しいなというのは本心でもあります。

桑畑
最後の質問になるんですけど、これまでやってきてオーナーさんから嬉しい一言みたいなのありました?

川村
やっぱり一番嬉しいのは、葉山の物件もそうなんですけど、全く知り合いでも何でもない方がホームページのインフォメーション経由で普通に問い合わせをして・・・

桑畑
インターネット経由で顔も知らない方から!?

川村
全く知らない方から話をさせてもらいたいといって来て、もちろん伺ってface to faceで話して、話していく中で何で立ち上がって1ヶ月くらいのウチを?!?
他の別荘管理会社もあるし、最近だと『AirBnB』っていうサービスもあるし・・・

桑畑
あそこのサービスも素晴らしいですよね。

川村
素晴らしいですよね! そういうことも全部わかってる方なんですよ。そういうのをわかった中で「マイクロステイを選んでくれたのはなぜですか?」と聞いたら、「100%このコンセプトに共感したから」と。

桑畑
あらためてそのコンセプトとは?

川村
「地域にオーナーが貢献できる」ということですよね。

桑畑
地域にオーナーが貢献できる!

川村
何が貢献できるかというと、やっぱり地域がより良くなっていくためには精神的にも経済的にも発展していく必要があると思っていて、若い世代に来てもらわないといけないと思うんですよ。湘南エリア全部含めて。
どうしたら若い世代にこのエリアに来てもらえるかっていうと、さっきの僕の原体験と一緒でいきなりはちょっとハードルが高い。でもちょっと住んでみると意外といける、っていうような肌感覚を持ってもらうことが大事。
っていうコンセプト。

桑畑
うん。

川村
それに自分がオーナーとして物件を提供できるっていうところにオーナーさんに共感をしていただいて「うちの物件はマイクロステイでぜひやってほしい!」と。

桑畑
オーナーが家を貸し出すことによって次の世代への貢献ができる。

川村
そうですね。継続的な地域発展に一番大事なのはやっぱり人じゃないですか。
っていうところに自分の物件を通して地域に貢献できるとか、地域の発展に寄与できるっていうところにオーナーさんが共感してくれたっていうのを聞いたときが一番嬉しかったですよね。

桑畑
では今のチャレンジで絶対実現したいこと、何か一つ約束してください!このラジオで! 俺はこれをやるぞって!

川村
「このサービスを使って鎌倉湘南エリアに引っ越してきました!」っていう人をまず一人生むこと。それがサービスを使ったすぐ後でなくても良いと思うんですよ。僕は5年後10年後でもいいと思っていて。

桑畑
はい。

川村
一番やりたくないのは移住の押しつけだけはしたくないんですよ。マイクロステイに1週間泊まってくれました。はい、良かったでしょ?じゃあ移住だね、みたいな・・・。これだけは絶対にやりたくないなと思って。

桑畑
押しつけはしたくないと。

川村
うん。これでは完全に移住の押しつけであって運営側のエゴでしかないと僕は思っていて、やっぱり移住のタイミングって人それぞれで、結婚をしてたりとか子どもが産まれてとか・・・20代前半は東京が楽しくて良いと思うんですよ。

桑畑
うんうん。

川村
でも必ず人生って「やっぱり東京じゃないんじゃないかな」とか考えることが人それぞれのタイミングである。
そのときに鎌倉の人とか温かかったし、鎌倉ってあらためて住んでみるっていう選択肢もありだなっていうのを生みたいんですよ。それは5年後でいいから、5年後に「実はマイクロステイっていうのがきっかけで僕ここに来たんですよ。」っていう声が聞けたら・・・僕、涙しますね。

-しばし感傷に浸る川村-

桑畑
はぁ・・・

川村
それですね。

桑畑
ぜひ実現しましょう。

川村
そうです。その声を5年10年でって言いましたけど、できる限り早い段階でたくさんのユーザーさんから聴けるようなサービスの積み重ねを今していきたい。

桑畑
そのために! 物件、お家を貸し出してくれる方を募集中!?

川村
募集中ですね! 貸し出したいっていう方は、まずホームページからメールを頂きたい。

桑畑
マイクロステイ』と片仮名で検索すると出てきますので。

川村
お願いします!

桑畑
ということで『鎌倉のロッド・スチュワート』川村達也さんでした!ありがとうございました!

川村
ありがとうございました!

桑畑タケル

編集後記

Jump Start 株式会社
代表取締役 桑畑タケル

川村さんは、本業の公認会計士だけではなく、様々なビジネス、プロジェクトに関わっているとてもアクティブな人。いや、川村さんに関しては「本業」という言葉や「副業」という括りは適切ではなく、どのプロジェクトにも本気で取り組み、成果を上げている。そんな川村さんが、カマコンバレーを通じて、『iikuni』でマイクロステイのチャレンジを成就させ、そして法人化させた。とても素晴らしいことだ。川村さんが想定していたニーズを超えるニーズがあったということだし、なにより、カマコンバレーの活動の中から法人化という一つの結果が出たことに大変力づけられた。同い年の経営者としても川村さんのことは尊敬しているし、どんどんご活躍いただき、多くの人々のライフスタイルやワーキングスタイルにイノベーションを起こしてほしい。