Shonan BeachFM 78.9
Friday 19:00-19:30
www.kamacon-radio.com

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カマコンは何をやってるのかな?

面白法人カヤック/代表 柳澤 大輔
グローバルコーチング/代表 本多 喜久雄

♪ PLAY ♪
 

カマコンバレー1周年の感謝祭を振り返る

桑畑
それでは早速本日のゲスト、面白法人カヤック代表の柳澤大輔さんとグローバルコーチング代表の本多喜久雄さんにお越しいただきました。こんばんは!

柳澤本多
こんばんはー!

桑畑
カマコンバレーのメンバーとして、司会もされているお二人としてお越しいただきました。
まず最初に、6月8日の日曜日、鎌倉宮で行われたカマコンバレー1周年の感謝祭のところから振り返っていきたいんですけれども

柳澤
よかったですよ。あれは。

本多
1年ですよ、やなさん!

柳澤
まぁ1年半だけどね。正確にはね。

本多
そうでしたね。暮れぐらいでしたね。

柳澤
大盛況でしたよねー。

本多
大盛況でしたね!

柳澤
元々はね、鎌倉のIT企業が7社集まって・・・

本多
僕はITじゃないけど!あはは!

柳澤
まあ本多さんはITじゃないけどね。ITを使って街を盛り上げて行こうと。そんなようなことで立ち上げたのがカマコンバレーでしたけど。

本多
そうですね。

桑畑
僕もそのようなかたちで、本多さん柳澤さんからお声がけいただっていうわけですね。

柳澤
毎月1回やってますけれども、100人以上が集まるような状態になって、ほとんどボランティアベースですけど、色んな方と関わるプロジェクトを・・・

本多
やってますねー!

柳澤
全部で12~13のプロジェクトがかたちになってね。

本多
毎月1回くらい。

柳澤
それを1年間の感謝祭というかたちで。

本多
鎌倉宮でね!天気にも恵まれてね!

柳澤
別名『大塔の宮』。素晴らしい場所でしたね。

本多
『太平殿』という結婚式場でしたね。あれは。

柳澤
はい。そこにまずパネルを貼って過去のプロジェクトを全部紹介して。

本多
メンバーの紹介もやって。

柳澤
で、多分それを機会に初めて『カマコンは何をやってるのかな?』と

本多
解っていただいた方も結構いましたねぇ。

柳澤
この時に来てくれた人がいたのでね。活動を改めさせていただきました。

桑畑
何か印象的なシーンはありました?

本多
120人くらい入ってくれてたんですけど、ひしめき合っちゃって、途中でブレストっていうか輪になって会話する時間があったじゃないですか。

柳澤
ワークショップでね。

本多
みんなすげー楽しそうで!

柳澤
年齢もほんと幅広くて。学生から70代くらいまでいたかな。

本多
小学生もいましたよね!

柳澤
小学生もいました!?

本多
アンケートに書いてましたよ、小学生。面白かったって。

桑畑
本多さんアンケートご覧になったんですか?

本多
見ました見ました。

柳澤
みんな見ましたよ。

桑畑
何かその中で記憶に残ったキュンとする一言がありましたら。

柳澤
チームワークの良さは褒めてもらったかな。

本多
そうですね。

柳澤
すごく仲がいいですよね。もともとね、7社がITで同業だけども、お互いの会社を伸ばそうっていう思いで集まっているので、とにかく自分だけじゃなく相手を伸ばしていこうという姿勢で取り組んでる経営者でスタートしてるから、その発想で鎌倉で面白いことをしている人を勝手に応援しようと。勝手にね。

本多
ね。

柳澤
そういうところがあるので、誰とでも仲良くなるっていうか。

桑畑
そうですね。

柳澤
っていう感じが会場で伝わったっていう人が多いですね。そういう感想が多かった。

本多
良いことやってんのねーとか、政治的な話じゃないんだ、っていうふうにコメントしてもらいました。実際僕らはどこか特定のところを応援しているわけじゃないので。

柳澤
松尾市長も来てくれたんですよね。

本多
来てくれましたねー。

柳澤
でも、誰かと仲良いとさ、その人と仲良くない人が『なんだそっち派か!』みたいな話になっちゃうんだけど、ITはそういうことじゃないじゃない。みんなを繋いだり、効率良くしたり、発信のお手伝いをしたりだから、誰とでも仲良くやるっていうスタンスなんだけど、そこが来てくれた人には伝わったかなっていう・・・

本多
そう思いますねー!

桑畑
先日柳澤さんがおっしゃってた話が印象的だったんですけど、”市長派”なのか”反市長派”なのかっていう話ではなくて、市民みんなで決めた市長なんだからその市長に対して応援するっていうスタンスだと。

柳澤
誰が出てもね! 実際この前の市長選も、飯田さんのUstreamのお手伝いをして、両方の候補者の主張をITで伝えて、実際カマコンの感謝祭も飯田さんにも来ていただきました。

本多
ありがたい話ですね。

柳澤
だからそういうスタンスが鎌倉の良いとこなんじゃないかなっていう気もするし。

本多
鎌倉宮は当然、神道ですけど感謝祭の時もキリスト教の司祭のタカさんが

柳澤
来てくれたんですよー!

本多
それからお坊さんも。宗教の垣根を超えて!

桑畑
宗教、行政、入り乱れてる感じですかねー。行政も行政で鎌倉市役所の方だけではなくて・・・

柳澤
横須賀市からも来たし、神奈川県知事室の方も来たかな。「こういう活動を自分たちの地域でもやりたい」っていうふうに言っていただいて。

本多
定例会もね、毎回必ずと言ってよいほど地方から来てもらえるようになっていて、定例会は月に1回。最近は商工会議所とかを使ってやっているんですけど1時間半の枠で時間厳守でやっていて、中身は「こんな活動をやってるんだ」っていう最近の活動の報告と、メインは新しいこの街を良くする活動のプレゼンテーションを毎回5つくらい。

柳澤
ゲストでね。

本多
やってもらって、その後5つのチームに分かれて、さらにそれをよくする。「俺たちが何ができるか」っていう・・・

柳澤
まぁITを使ってでもいいし、そうじゃなくてもいいし。どんなお手伝いができるかっていうのをワーーーって話し合って、最後にある一定の方向性を決めて具体的に進めていく。やりたい人がいるとね。あくまでも主体的にやりたいっていう人がいたときだけですけどね。

本多
そうですね。でも最低限FaceBookの”いいねボタン”を押そうねって。

柳澤
そのくらいのお手伝いはできるでしょ。

桑畑
それはそれで大事な支援ですもんね。

柳澤
と思いますよ。だいたい5組のうち1組から2組くらいは手が挙がるので、それが現実的にプロジェクトになるというのを1年やった結果、10プロジェクトくらいかな?

本多
そうですね。

柳澤
確実にかたちになってね・・・

本多
先々月の高田さんの『落書き消そう』が一番手があがったのが多かったかもしれない。

柳澤
まだそれはプロジェクト化されてないけど、鎌倉湘南界隈で落書きを消す活動をずーーっとやられている高田さんっていう方が

本多
女性のね。

柳澤
70歳近いですかね~。プレゼンをしてもらって、これはもう応援したい!と。ITでお手伝いできますよね?

本多
できるよね。

柳澤
例えば、落書きを発見したらスマートフォンで投稿して場所を教えるとか、筆跡鑑定をして誰の落書きだとかね。

本多
わかりますもんね。

柳澤
そんなのはお手伝いできるんじゃないかとね。

桑畑
それが定例会?

柳澤本多
はい。

柳澤
やっぱり一生懸命活動してる人はみんな応援したくなりますよねー。

本多
なりますね。輝いてるよな~・・・

柳澤
高田さんのプレゼンは、もうこれだけ長いことやってんだなーっていうのにみんなで感動しましたね。

本多
感動しましたね~。

柳澤
逆に落書きなくなっちゃったら活動もなくなっちゃうんじゃないかって!アハハ!

-一同笑う-

柳澤
ほんとに落書きなくして良いんだろうか?ってね。そんな思いにかられましたからね。

本多
ほんとにエネルギッシュな方ですよね。

桑畑
そういう素敵な活動も実際に知らなかったりするんですけど、カマコンバレーの定例会を通してみんなに理解されたり認知されたりして、協力者が一人でもあがってきたらそれはすごいことだと思うんですよね。

柳澤
そうですねえ。

本多
うん。

定例会に来ると面白い活動をしている人に出会える。

柳澤
元々ね、思い出しましたけど、1年半前に立ち上げた時に色んなゲストをお呼びしてっていう活動を続けていると、面白い活動をしていると今後自然と何かITで手伝ってくれっていう機会があるでしょうから、必ず来るようになれば、僕らが色んな活動をしてる人と知り合える面白さがあるって言ってましたよね。

本多
言ってましたねぇ!

柳澤
ここの定例会に来ると何か面白い活動をしている人に出会えるっていうのは良いんじゃないかなって、そんな思いでやりましたよね。

本多
そうですねぇ。

柳澤
思い出しました。

桑畑
自分たちで言うのはあれなんですけど、定例会にいらした方から本多さんと柳澤さんの掛け合いが面白いっていう評価が結構あるんですよ。

柳澤
ホント!?

桑畑
一部かもしれないですけど知りたい方がいると思っていて、今もこの感じではあるんですが、何を大切にして掛け合っているのかっていうのをちょっとお聴きしてみたいですね。

柳澤
あー・・・・微妙に価値観とか違うから・・・

-笑う本多・桑畑-

柳澤
それをぶつけ合うでしょ?それでもいいっていう。それなのに長くやれるのが見てて面白いんじゃないかなって・・・

桑畑
あー、なるほど。僕はお二人のことを存じ上げてるんですけど、やっぱり柳澤流のブレストのやりかたとか、本多流のファシリテーションのやりかたとかありますよね。

本多
遠慮しないっていうか、自己表現を100%やると思ってますね。相手にもやってほしいと思ってるし。

柳澤
はい。そういうところじゃないですか?・・・違うかな?

桑畑
カマコンのすごく良いところなのに、外から見たらちょっと気持ち悪く見えるかもしれないんですけど、相手のことを褒め合うっていう一面がありますよね? 文化というか。

柳澤
うーん。まぁチームワークがいいからね。褒め合うっていうか、良いところを見るという意味の方が良いかもしれないな。

桑畑
そこでちょっとカマコン定例会におけるそれぞれが出している価値みたいなものをお互いに紹介していただこうかと思って・・・

柳澤
おっ・・・っと!そんな流れでいっちゃう?

本多
いっちゃう!?

桑畑
そんな展開ですよ。

本多
ヤナさんは、なんといっても前進させる力と、具体的な現実に落とし込んでいく力は秀逸です。

柳澤
こうやってお互い褒め合うだけで延々飲んでるんですよ!!!アハハハハ!!!

本多
ヒャはー!

-一同盛り上がる-

桑畑
ここら辺の文化もひょっとしたら本多さんから持ち込まれたものかもしれないですけどね!

柳澤
まぁそうでしょうね。でもそんなこともないっていうか、みんな好きなんだと思うよ! 鎌倉のメンバーはそういうの、共通する何かがあるんでしょうね。

桑畑
またですか!?って聴く話で楽しくなってきますからね。

柳澤
本多さん・・・・やっぱりあの・・・・職業柄っていうのもあるんでしょうけど、人の話を本気でその人の立場になって聴く。この力はすごいものがありますよね。だから多分新しく来たゲストのプレゼンも、本多さんの目を見てるとものすごい頷いてるから、ついつい本音が引き出されていって、それで場が良くなっていくっていうこともあるんでしょうね。

本多
おぉ・・・

柳澤
そういう力があるんじゃないでしょうかね。

桑畑
そうですね。確かに、真剣に聴かれている体験があるとこっちも話しやすいっていうか、どんどんテンションが上がってくるというか。

柳澤
もっとカッコイイ言葉で言うと、その本人の可能性をその本人以上に信じていると。

本多
イイねそれ!

柳澤
ほらね、気持ちよくなっちゃった!

-一同大盛り上がり-

柳澤
こういうの平気でさせられちゃうわけですよ。もういいよー長いよ、ってなる。みんなが延々やってるから。仕方なくね。

本多
一方で、僕らは言いにくいことも言い合おうぜっていう契りがあって、経営者も多いし、お互いが仲良いっていうのもいいんだけど、それぞれの会社が成果出してるっていうのも良いかと思って、お互い指摘し合うというか、もっとできるんじゃないの?っていう辛口のかかわり合いもよくやってますね。

今後の課題

桑畑
ここまでいかにカマコンバレーが素晴らしいかっていう話をしちゃったんですが、一方でやっていくうちに色々課題も出てきてですね、そこらへんをお二人に伺いたいと思うんですけど、今近々の課題って何ですか?

本多
課題はねぇ、場所! 場所がなくって。おかげさまで、たくさん人が来て下さってありがたいんですけど、収容できる場所が鎌倉になくなってきてしまった。

柳澤
駅からちょっと遠ければあるでしょうけど、やっぱりー・・・

本多
都内から来る人もいますからね。

柳澤
やっぱり近いところがいいだろうっていうことでいくとねぇ。

本多
結構困ってます。

柳澤
小学校の体育館とか使わせてもらえると本当はありがたいんですけどね。そこは難しいところですかね。

桑畑
他に何か課題ってあります?

柳澤
あと人数が増えるっていうのはそれだけやりたいことをやろうって言った時に手伝ってくれる人が増えるっていう意味ですごく良いことだと思ってるんですけど、とにかく大きくしようっていうわけでもないんですよね。誰とでも仲良くしようっていうスタイルなので、基本来るもの拒まずっていう形でいると、お年寄りから若い方、学生さんとか、色々増えてますけど、これは組織の仕組みだと思うけど、人数が増えると質が落ちるっていうことはあるかなという気はしていますね。やっぱりみんなでブレストするにしてもブレストに最適な人数っていうものもあるし、どう主体的に関わって本当にそのプロジェクトを盛り上げることができるかって真剣に考える場でありたいけども、人数が増えるとただ聴きに来る人になるっていう可能性もあるし・・・今いるっていうわけではないんですけど。

本多
受け身じゃつまんないんですよねー。

柳澤
別にそういう人がいるっていうわけじゃなくて、人数がそういう構造になりがちだってことですよね。

桑畑
多分今の話を聴いて、私参加していいのかどうか?って・・・そういう人に対しては、自発的に発言するっていうスタンスで参加してほしいって伝え方でいいんですかね?

柳澤
そうだと思いますし、僕らも運営の努力でそういうふうにしていきたいと思ってるし、どんどん分科会もできてるし、まあとっかかりだと思うんですよね。そこからまた何か動くときに別のチームになっていけばいいと思って。

本多
実際の活動になるときは分科会が発生するんですよ。定例会だけでは話し合いの場は足りないので。

柳澤
あと、もともとボランティアなので活動資金の問題ももちろんありますけど、ある程度までは必要ないっていう世界で進んでましたけど、やっぱり規模が大きくなってきたので多少あった方がいいかなっていうこともあるとか。会場費もかかりますしね。ただ、元々のスタンスが月に1回やりながら5組発表してもらって、1年に1個関わりたいものが出てくれば良いって話なんで、1年に1個くらいだったらボランティアで参加できますよね? 無理なくね。っていうのはありますよね。

皆さんの協力により成り立つプロジェクト

桑畑
柳澤さんが唯一実際関わっている、一番コミットしているプロジェクトっていうのが『防災』。

柳澤
ありがとうございます。ご紹介いただいて。もちろん全体の定例会から全部コミットしてますけど、カマコンのメンバーって、それぞれ自分自身がリーダーやってるプロジェクトがありますよね?
人によっては2つ3つやってる人もいるけど。僕は1つかな。その防災のイベントっていうのをやってます。ものすごく防災に興味があったわけではないんだけども、去年9月1日にたまたま関わることになって。で、今年もやりたいなと思ってるんですけど。

桑畑
それまで防災意識みたいなものはあったんですか?

柳澤
まあ鎌倉は津波が来ると言われてますし僕も去年引っ越しましたし、そのときには家族の要望で津波のことっていうのは話し合ったので、普通の地域よりはありますよね。

本多
あると思いますね。

柳澤
どんなイベントだったか。去年9月にやったんですよね!
9月1日に生涯学習センターで。防災の意識を高める。津波が来たら、とにかく高いところに逃げることが重要で、その名も『津波が来たら高いところに逃げようプロジェクト』という、そのままの企画委員会を立ち上げて。

桑畑
そのままですね。

柳澤
そこで色々なイベント、催し物をしました。防災グッズを展示したり、防サイダーという、防災クイズに答えたらサイダーをもらえるというのを作ったり、ちょっとアート的な側面がありますんで、ビルをぐるっと工場のシートで巻いて、そこにグラフィックで本当に津波が来たら、ビルは壁がはがれて全部スケルトンの剥き出しの鉄骨になっちゃうっていうのをグラフィック全面で置いて巻くことで、一瞬本当に来たみたいに見えるよね。

桑畑
ドキっとしますね、アレは!

柳澤
あれで気が付いてもらって、少し資料を配ったりとかね。そういうのをやりました。それが去年ですね。

桑畑
本多さんはご参加されました?

本多
あぁ、いましたいました。

桑畑
何か印象に残ったこととか・・・

本多
う~ん。その日もそうなんだけど、そこにいたるまでに本当にお世話になりましたね。

柳澤
色んな方にね。

本多
NPOのね。素晴らしい方がいまして。

桑畑
実は出演しました。

柳澤
あ、ホントですか? あの方はホント素晴らしいですね。渡邊公子さんだけじゃないですよ! これはホントに市役所の方、豊島屋の方と商工会の方、挙げていくときりがないんですけど色んな方が協賛して下さって、20社くらい協力してもらって成り立ったプロジェクトなんですけどね。

クラウドファンディング『iikuni』のデビュー

本多
あと、『iikuni』のデビューですよねー。

柳澤
ああそうですね。僕が印象深いのは、予算がかかるプロジェクトでしたから、市からも最初は実績がないので予算は出ないんですよね。市っていうのは10万出すのもすごく大変じゃないですか。元々、最初に予算を取ってないものってできないからどうしようかと、協賛企業を集めるっていうのもありましたけど、一方で個人からも募ろうっていうのでね。そこで初めて『iikuni』というカマコンバレーで最大の強みでもある、インターネット上でお金を集めるクラウドファンディングという仕組みを立ち上げたと。

本多
そうですね。

桑畑
お金を寄付するのは鎌倉の人だけではなくて、誰でも?

柳澤
もちろんもちろん! まあ鎌倉の方が多かったと思いますけれどもね。

桑畑
100万円以上は集まりましたかね。

本多
136万。

柳澤
それで無事に開催できて、もちろんお金出してくれた方は名前が載ってね。メッセージが載る。っていうかたちでやれたという意味では、こういう形で街を良くしていくプロジェクトを市民が時には自ら活動費を出したり、体を動かしたりしながらやっていくっていう

本多
仕組みがね

柳澤
できましたよね。『iikuni』のサイトを見ていただきますとたくさんプロジェクトが載ってますけど、色んなプロジェクトがお金が集まって回るっていうようになりましたよね。

桑畑
たくさんのありがたいお話があった防災の日のイベントを今年もやると!

柳澤
そうです。このプロジェクトは自分がリーダーとしてやりましたけれども、個人としても成長させてもらったなと思って。最初はアート的なアプローチで津波を伝えていくっていうのは美大生の考えたアイディアだったんですよ。これは面白いなっていうことでスタートして。ただやろうと思ったときに様々な障害がすごくあって。新しいことですし。市だったり・・・巻き込んでいかなきゃいけないので。何度もくじけそうになって・・・この歳になりながら・・・

-笑う本多・桑畑-

柳澤
200人くらいの会社の経営者なんですけど・・・これはもうダメだって諦めかけてたときにですね。「辞めます」って一度OKをもらった協賛企業に謝りに行かなきゃいけないと思ったときもあったんですけど、辞めるときの理由がちょっと言い訳がましくなりそうだなと思って。「これは危ない!なんとかやりきろう!」と思ってやりきったっていう経験をさせてもらったんですね。新しいことをやるって問題がありそうだなって思ったりする方がいるってことなんですよ。
それをやりきったら、やりきった後にみなさんの協力もあってそんなに大きな問題はなかったので、「また来年もやりましょう」って言ってもらえるように変わったっていうのもあって、1年活動していくなかで、鎌倉って新しいことをする人がいっぱいいるけど1年やって辞めちゃう人が多いって聴いて。今また2回目に向けて動いてますけど、少しパワーアップします。

桑畑
今年もトップでやるんですよね?

柳澤
はい。まあ今年も色んなトラブルがあってできなくなる可能性ももちろんあるんですけど、やろうとしていることはいくつかあって、まだ企画段階ですけど。ひとつは、鎌倉在住で昔鎌倉に大きな津波がきたときの経験をされている方がいるので、その人の話を聴けるイベントをやりたいなと。これもまだ企画段階ですけれど、逃げ道を実際に体感したら良いんじゃないかなと。由比ケ浜とか長谷にいるときに津波が来たら、どういうルートでどこに逃げたら良いのかっていうのを体感するようなランニングイベントはいいんじゃないかなというのと、あとは、ビジュアル的に「津波が来たらこんなふうになってしまう」というシートを貼らせてもらう場所をいくつか増やすという交渉をしていて。

桑畑
去年は生涯学習センターだけでしたよね。

柳澤
また何ヶ所か増えると、より喚起されていくんじゃないかなっていうので、それを今進めたいなというふうに思っています。
9月6日土曜日!!! 日程は決まっているのでね、生涯学習センターで色んなイベントをやっておりますので是非。

桑畑
では、柳澤さんを中心に9月6日土曜日の防災の日、よろしくお願いします。日が近づきましたらこの番組でもまた告知するんで。

柳澤
ありがとうございます。

本多
嬉しいですね。

今後のカマコンバレーの在り方

桑畑
では、最後になるんですけど、今後カマコンバレーはどこに向かっているのか? 何を大切にしていくのかっていうところを改めてお聴きしたいんですけれども、いかがでしょうか?

本多
結構横のひろがりというか、各地から見学に来ていただいたりもしてますけど、逗子とか横須賀とか、横にもひろがっていける可能性を感じていて。

柳澤
うんうんうん。

本多
鎌倉だけではなくて、三浦半島とか、もしかしたら神奈川県っていうふうにひろがる可能性も感じてますね。

柳澤
うんうん。この仕組みそのものをね、鎌倉にとどめないっていうことですよね?

本多
そうですね。飛び火してもいいなーって。

柳澤
実際そうしてますよね。

桑畑
今おっしゃった仕組みって何ですかね?

柳澤
僕らはよく言ってるんですけど、街で面白い活動をしている方をサポートするのにITっていうツールは今後絶対に必要なので、街のIT屋さんとかITチームっていうのはどこにでもできて、それが上手く連携してITの地産地消みたいなかたちで、どの街の魅力も高めていくっていうような、自立していくっていうようなことをお手伝いできればいいかな。別に鎌倉に限らなくてもいいっていう。特に僕らの場合は少なくとも湘南全域は一緒にやっていこうとは思ってますよね。

本多
そうですね。

桑畑
年内にそちらの方でやる予定もまだ構想段階ですけどありますかねえ。

柳澤
そうですね。で、僕が最後に伝えたいのはやっぱり最初は経営者が集まって、カマコンバレーみたいなネーミングは外の方が付けましたけど、多少経済というか企業の論理が入るんじゃないかっていうニュアンスを感じられる方もいると思うんですよ。まあボランティアでやってますけど。
でもやっぱり感謝祭に参加した方も、この会はすごくスピードを重視してアウトプットを重視してる、結果を出そうということを褒めていただいたという側面もあるじゃないですか。そういう側面も否めないっていうか、それが良いところでもあり悪いところでもあると感じる方もいらっしゃると思うんですけれども。ただやっぱり、鎌倉って去年交付団体になって、税収が下がって、結構苦しい状況になってきてますよね。鎌倉っていうのは何も変えてくれんなよっていう方が多い地域でもあると思うんですよね。で、僕らも山があって、海があって、それが好きだからいるわけじゃないですか。その気持ちもわかるけれども税収がなくなると維持すらできなくなるっていうか、ヤバい方向に変わっていっちゃいますよね。それはまずいから、やっぱりある程度の活力が必要なんだろうなっていうことに対して貢献するチームでありたいと思ってるんですよね。だからそこを勘違いされたくないなというのはあるかな。
ちゃんと面白い活動をしている人を応援して、ちゃんとそういうことができるように、ある程度経済的にも回るような仕組みを提供するっていうか・・・。

本多
うん。あと僕はゆるやかなチームであり続けたいなって思っていて、ここまではカマコンの人で、それ以外、その線の向こうは違うよっていうのじゃなくて「どこまでがカマコンの人なんだっけ?」ってよくわかんないのが大事だなって。

柳澤
この間、知ってます?カマコン「漢方部」っていうのができたんですよ。

本多
なにそれ?

柳澤
カマコンバレーの定例会によく来てくれるんですよ。ちっともITじゃない方が、俺たちもっとゆっくりやるぜってカマコン漢方部っていうのができて。

本多
いいね!むっちゃいいね!

桑畑
漢方って、漢方薬の漢方ですか?

本多
ゆっくりじわじわ、いいね~!

柳澤
非IT部って言ってるらしいですけどね。まあ共通するのは、全部いいねっていうところかな~。

本多
自分たちが大事にしていることについては研ぎすましていっている感覚があって、そうするとなんだか解んないけど拡がりが出ているっていう。

柳澤
誰もを応援しちゃうみたいな。

本多
うゎははは! 知ってもらえたらなって思うので、良ければ定例会とか・・・

柳澤
『iikuni』を見てもらう!

桑畑
はい。本日はカマコンバレーの立ち上げメンバーでもある面白法人カヤック代表の柳澤さん。
グローバルコーチングの代表、本多喜久雄さんにお越しいただきました。

柳澤本多
ありがとうございました。

 
桑畑健

編集後記

Jump Start 株式会社
代表取締役 桑畑健

今回はカマコンバレーの主役と言っても過言ではない柳澤さんと本多さんにお越しいただきました。放送からしばらく経った今、読み直しても、本質的なところを捉えており、お二人が語っていた方向で様々なことが実現していることにあらためて感謝と尊敬の念がわいてきます。まだカマコンバレーを知らない人にとっても、カマコンバレーになに馴染みのある方が将来聴き直しても価値ある放送になりました。ありがとうございました。