Shonan BeachFM 78.9
Friday 19:00-19:30
www.kamacon-radio.com

Shonan BeachFM 78.9
Friday 19:00-19:30
www.kamacon-radio.com

若者から地域を盛り上げる

ヤングアントレプレナーズ運営委員会
代表 大森 裕貴

♪ PLAY ♪

若者が社会に対して挑戦する機会を提供したい

桑畑
それでは早速本日のゲスト、大森裕貴さん。こんばんは、よろしくお願いします。

大森
よろしくお願いします。

桑畑
大森さんは慶応SFC(慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス)の4年生ですね?

大森
はい。

桑畑
ヤングアントレプレナーズ運営委員会の代表?

大森
はい。

桑畑
ということですけど、このヤングアントレプレナーズ運営委員会とは何をやっているんですか?

大森
僕は今20代なんですけど、10代20代の若者がもっともっと社会に対して自分が意識を持って・・・例えば選挙において20代の投票が少ないと思うんですけど、もっと20代が社会に目を向ければ投票率は上がると思っていて、もっともっと10代20代の若者が社会に目を向けて、社会に対して挑戦をするような機会を提供しようというところから活動を始めた団体です。

桑畑
めっちゃ良い理念じゃないですか!

大森
ありがとうございます。

-クールに返す大森-

桑畑
何でそんなことをしようと思ったんですか? 立ち上げたのは大森さん?

大森
はい。僕が立ち上げさせてもらいました。僕自身は大学に入学してからこの団体ではなくて、違う団体に所属させていただいていたんですけど、その団体は慶応の中でもっと起業家を増やしていこうという理念を持った団体でした。

桑畑
へ~。

-本気で関心する桑畑-

大森
その団体で色々な活動をさせていただいている中で、活動している同世代の人達を見ると同時に、「何もしない」とか「ただ日々を過ごしている」という同世代の人を色々見て・・・。でも何か動こうとするときにはバイタリティを持っている人達が多かったので。バイタリティを持っている同世代がもっと活動すれば、世の中もっと面白くなるんじゃないかということで、この団体を立ち上げさせていただきました。

桑畑
はい。僕も関わらせていただいたんですけど、けっこう人数いますよね?

大森
そうですね。今東京だけで27名のメンバーがいます。

桑畑
東京だけでということは?

-意外な人数の多さに驚く桑畑-

大森
東北と関西にもメンバーを配置しておりまして、それを含めるとだいたい40~50名のメンバーで活動させてもらっています。

桑畑
大森さんの想いに50人もの若者が手を挙げて「俺もやる!私もやる!」と?

大森
はい、そうですね。

カマコンバレーを招いて『鎌倉合宿』

桑畑
そんな大森さんが5月24日と5月25日の土日にある企画をされましたね?

大森
はい。

桑畑
先に私が申し上げますと、カマコンバレーと大森さんのヤングアントレプレナーズ運営委員会の二つで・・・

大森
1泊2日の合宿をやらせていただきました。内容は鎌倉の地域を盛り上げたいという活動をしているカマコンバレーの中に若者の数が少ないなと思っていまして、若者の数を増やしたいという思いでこの企画をやらせてもらいました。内容は鎌倉に大学生を連れて来て実際に鎌倉の街を見てもらいながら、鎌倉の街に存在する問題点を見付け、その問題点を解決するためのアイデアを自分たちで提案していただいて、最後に発表してもらうというような1泊2日の企画をやらせてもらいました。

桑畑
で、無事に成功っていうことでいいんですかね?

大森
はい。

桑畑
おつかれさまでした!

大森
ありがとうございます。

-嬉しそうな大森-

桑畑
その2日間、大森さんも含めて20代前半の方、19歳の方もいましたねぇ。どんな感想を持ってました?

大森
中には「鎌倉に一度も訪れたことがない」と言っていた子もいたんですけれども、たった2日間でも鎌倉のことを真剣に見て、真剣に考えていたということもあったので、もっともっと鎌倉に足を運んでみたいとか、「自分が考えた提案をアウトプットとして最後まで出してみたい」と言っている方もいました。中には自分自身がどうアイデアを作れば良いのかというところに戸惑いながら過ごした人達もいたので、できない自分への葛藤と、最後には一応完成させたという達成感というもので言葉にならない感想を述べているメンバーも少なからずいました。

桑畑
大森さんも恐らく運営側の視点と、参加者という視点の両方を持って参加されたと思うんですけど、一番心を動かされたのはどんな瞬間でした?

大森
メンバーの中には普段なかなか話さない、口に出して自分が思っていることを話せないメンバーもいるんですけど、そのメンバーが自分自身が今思っていることを必死に伝えながら、仲間と一緒に新しいものを生み出そうとしている姿を見て、こういった機会だからこそ中に溜まっているものを吐き出せるんだなというのを改めて感じて、そういったメンバーが必死になって自分の思いを伝えようとしている姿に一番心が動かされました。

-言葉に熱がこもってくる大森-

桑畑
気持ちが動くとどんな感じになるんですか?

大森
僕にとっては1年生というのは3年下の後輩なので、親に似た感じというんでしょうか・・・お兄ちゃんとか親に似た気持ちで見守っているという気持ちと同時に、「3歳も下の人間がこんなにがんばってるんだ!」というところで、「僕自身ももっともっとがんばらなきゃいけないな」「自分自身も挑戦していきたいな」と高ぶる気持ちと両方の気持ちを味わいました。

桑畑
ちなみに大森さんおいくつでしたっけ?

大森
僕25なんですよ。

桑畑
僕35なんで、10歳も年下の人間がこんなに熱くがんばってる姿を見て、僕もどうにかしなきゃいけないとちょっと思いました。

大森
ありがとうございます。

-しばし見つめ合う二人-

桑畑
親が見守っているような視点で・・・嬉しいですよね?

大森
嬉しかったです。

桑畑
どんな『心の雄叫び』をあげてたんですか?

大森
1年生の子たちがですか?

桑畑
そうですそうです。

大森
言葉に出して物事を伝えるのが上手い子と、そうじゃない子に分かれていて、普段の学校ではその声を出せる子たちが活躍をしてる姿を見て、自分はサポートをする立場だから声を出さなくてもいいんじゃないかと考えていたみたいなんですけれども、やっぱり自分自身もっともっと声に出していきたいと感じたみたいで、声を出せる子を見て純粋に「悔しい」っていう気持ちを持っていました。

桑畑
あ~、「悔しい」っていうのは「嫉妬」ですかね?

大森
そうですね。嫉妬に近い気持ちと、自分自身にこみ上げる悔しさみたいなものが入り交じった感覚だと思っています。

-しばし嫉妬と悔しさをあじわう二人-

桑畑
いきなり話が飛ぶんですけど、大森さんってどうしてそんなに話せるというか、バイタリティがあるというか、何なんですか? 小さい頃からそんな感じなんですか?

-突然大森のルーツに切り込む桑畑-

大森
いや、僕は大学に入るまでは何かを言葉に出して伝えるというのはほんとうに苦手でした。

桑畑
きっかけは?

大森
そうですねぇ・・・大学に入って自分自身何か変えなきゃいけないなと考えて、できることから始めようと思って、自分が関わったサークル活動の中で自分ができることを必死にやり続けていたんですね。その活動の中で大人の方と喋らせていただく機会も多かったんですけれども、やっぱり最初はなかなか伝えられず悔しい想いとか辛い想いをしたなかで、「どうやったら上手く伝えられるんだろう?」というのを繰り返し考えながら4年間経って、今やっと少しずつ人に伝えられるようになってきたという感じです。

-必死に言葉を紡ぐ大森に感銘を受ける桑畑-

桑畑
十分伝わってきますよ。僕なんかよりも・・・はは。
今学生側の視点を言っていただいたんですが、鎌倉の経営者、カマコンバレーの大人達は大森さん達から見ててどう見えたんですか?

大森
今回、関わらせていただく前はやっぱり凄い方々というか、パワーを持っていて今まで成功し続けてる方々なのかなと僕自身は思っていました。僕らではなかなかすぐにたどり着くことができない雲の上の人達っていうふうに感じていたんですけれども、皆さんとお話をさせて頂いて、皆さんが成功する過程の中での失敗のお話であったり、まだ自分にしては成功者だとは考えておらずに、まだまだ挑戦をし続けていることをお聞きして、すごく身近というか、自分自身もがんばればそこに達することができるんじゃないか、一緒に挑戦し続けることができるんじゃないかという感想を持ってより身近な存在に感じました。

桑畑
ちょっとフォローしますとですね、失敗話はですね、僕も横で他の経営者の失敗談を聞いていて、「なんか凄いなー」って思ったんですけれども、あれを学生の時に聞けるっていいですよね。貴重な体験ですよね。

大森
そうですね。

今後のビジョンは「地域」と「若者」を繋げること

桑畑
で、そんな大森さん。今年4年生。来年から就職ということで、色々と企んでいくことがあるということなんですが、何企んでるんですか?

大森
今回私たちの団体のメンバーとカマコンバレーで連携して、1泊2日で鎌倉の街をフィールドに挑戦をさせていただいたんですけれども、地域とか地方に「学生がなかなかいない」とか、「挑戦をする学生がいない」というのは鎌倉に限ったことではないと思っています。

桑畑
そうですね。はい。

大森
なので、この企画をもっともっと良いものに変えていきながら、鎌倉以外の地域や神奈川以外の地方でも挑戦する若者を望んでいる大人の方々と一緒に若者を外から呼び入れて、その若者が街を見て感じたものをアウトプットとして出して最後挑戦をするといったような企画を日本全国の色んな地域とか地方で展開していくことができないかなと今考えています。

桑畑
うん。いいですねー!

大森
キーワードとしては、「地域」という部分と「若者」という部分と「挑戦をする」ということを大事にしています。

桑畑
他にそういう取り組みをされている団体はありますかね?

大森
そうですね。世の中にはスタディツアーというかたちで学生を送り込んでいる活動もいっぱいあるので、他にもあると思っています。

桑畑
スタディツアーと大森さんが考えている活動の違いっていうのは何ですか?

大森
僕らの活動の違いとして、ただ学んで終わりにしてしまうのではなくて、学びの最後にアウトプットとしてそれが動くところまで持っていきたいという想いでやっています。ただ物事を見るとか世の中に対して考えるというだけではなく、参加してくれた若者一人一人が対話を通じて自分自身を理解するということを大切にしています。

桑畑
大森さんはどんなところで情報発信されているんですか? facebook?

大森
はい。facebookですね。僕個人の情報発信としてはブログではなくツイッターで自分の言葉を発信させてもらっています。

桑畑
ツイッターのアカウントは公開してもいいですか?

大森
@oomo96です。

桑畑
@oomo96をフォローして頂ければ、大森さんのアツい発言をキャッチできるし、これから大森さんが地域と若者を繋げようとしている活動の情報もキャッチできるという認識でよろしいでしょうか?

大森
はい、大丈夫です。

桑畑
今後、地域で色々な活動をされていく際に原点となる今お住まいの藤沢市だったり、今回やっていただいた鎌倉になると思うんですけれども、鎌倉、藤沢、湘南エリアのリスナーに対して何かお願いとか、伝えたい事はありますか?

大森
鎌倉とか藤沢ってまだまだ首都圏に比べて大学の数も少ないので活動している若者の数も少ないと思っています。
自分が生まれ育った藤沢とか、この湘南エリアというのが僕自身すごく好きなので、もっともっと僕自身が活動してこういった活動を広げていきたいなと思っているので、そこに賛同して下さる方に是非是非コンタクトをしていただいて、一緒に湘南エリアでこの活動の延長線であったり、全く新しいもので若者がこのエリアを盛り上げられるような活動でも良いので、一緒に何か出来ればなーと思っています。

桑畑
もちろん若者じゃなくてもいいんですよね?
若者って何歳から何歳なんですか?

大森
僕の中では、年齢というよりやっぱり気持ちを大事にしたいなと思っていて、盛り上げたいなーと思っている方であれば何歳でもというかたちで認識しております。

桑畑
あ、良かったです。そんな大森さんと、若者と地域を繋げる活動に興味のある方はツイッターで@oomo96 をフォローして下さい。
・・・ということで、本日は慶応SFCのヤングアントレプレナーズ運営委員会代表の大森裕貴さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

大森
ありがとうございました。

桑畑健

編集後記

Jump Start 株式会社
代表取締役 桑畑健

カマコンバレーの中でも最年少(当時)の大森君だけど、その「大人さ」には話すたびに感心してしまう。大森君は考えや想いを言葉で表現することに長けているのだが、その根底にはものすごい情熱に溢れている。さらには25歳とは思えない貫禄ある風貌と語り調に僕は「特盛り君」とあだ名をつけてしまったが、心の底ではとても尊敬しています。「将来有望な若者」って大森君みたいな男のことでしょうねぇ。