Shonan BeachFM 78.9
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古民家を利用したカルチャーハウス『蕾の家』

Viajes株式会社
池田 めぐみ 池田 さゆり

♪ PLAY ♪

もう一度必ずこの場所に帰ってきたいと思っていただけるような体験を

桑畑
それでは本日のゲスト、鎌倉の長谷で『蕾の家』を運営している『Viajes株式会社』の池田めぐみさんと池田さゆりさんにお越しいただきました。こんばんは。

めぐみさゆり
こんばんは。

桑畑
すごい素敵な声が今揃いましたけども、おふたりは双子でございます。容姿も声もそっくりなので、聴いている方々はどちらがどっちだかわからなくなるかもしれませんが早速簡単に自己紹介をいただきましょうか。

めぐみ
鎌倉の長谷から参りました池田めぐみです。

さゆり
同じく長谷から参りました池田さゆりです。『蕾の家』は鎌倉の長谷にある、築70年から80年の古民家っていうか小屋を改築して、そちらでいろんなクラスですとか、イベントとかいろんな人が集まって楽しい会をやっているようなカルチャーハウスのような・・・

桑畑
カルチャーハウス? 古民家を利用したカルチャーハウスですね。そのカルチャーハウス、始めてどのくらいですか?

さゆり
今年、2年ちょっとになりますかね。

桑畑
2年ちょっと。どんな想いで、どんな経緯で始まったか教えていただいてもいいですか。

めぐみ
実は私とさゆり以外に、もう1人奥谷舞子という友人がいるんですけど、実は彼女も一緒にやっているんですけども、大学が3人とも一緒で、大学の卒業旅行でヨーロッパを旅したんですね。

桑畑
はい。

                        

めぐみ
それぞれ社会に出て行く進路も決まっていた中で、学生生活最後というかたちで旅行に出たんですけど、その体験が私たちがこういうことをすることの原点になっているんです。フランスと、えっと・・・

さゆり
ベルギーと・・・

めぐみ
スペイン!

-2人の掛け合いを見て微笑む桑畑-

桑畑
なぜそのコースを選んだんですか?

めぐみ
実は私たちは単なる旅行ではなくて、そのときにそれぞれ現地に友達や友人、ツテのあるところを敢えて行くことにしていて、その理由は単なる観光旅行ではなく、その本場の生活だとか現地ならではの体験ができる旅にしたいと思っていて、特にスペインなんかは2~3週間滞在したんですけども。

桑畑
結構長いですね。

めぐみ
そうなんです。現地に私たち世代のお友達とそれを取り巻く家族がいらっしゃって、あたかも向こうに住んだかのようないろいろな体験をさせていただいたんですね。

日本の古き良きものだとかを慈しみつつ、感動を返せる場所をつくりたい。

桑畑
そんなおふたりが大学を無事卒業されて、その後どうされたんですか?

さゆり
そのあと、それぞれ企業に就職したんですけども、その体験から、なにかそれぞれの国にいろんな文化だったり食習慣があるっていうものに対して、私たち自身があまり日本とか鎌倉とかの生活習慣とかっていうものにあんまり注目してこなかったなっていうのがどっかでひっかかってたんですね。その後も、じゃぁ私たちならではの文化ってなんだろうっていうのを、就職したあとも3人でいろいろ模索しながら体験をして、そこを極めていつか海外から来られた方とか、私たちのエリア以外の、例えば九州から来た方とかに、そういう私たちが受けた感動を返せる場所が作りたいなって思い出したんです。

めぐみ
ふと思えば、私たちもマンションで育ったので、日本らしさとか日本ならではっていうところにあんまり重きを置いてなかったですし、そんなに注目もしていなかったんですけど。個性があるっていうことは素晴らしいことだなって思って、改めて日本の古き良きものだとかを慈しみつつ・・・って言ってるんですけど、大事にしながら、なにか新しいかたちでライフスタイルの提案ですとか、楽しいイベントとかを企画したいっていう風に思ってるんですね。

桑畑
そこで繋がるわけですね! 今のやられている蕾の家と海外での素敵な体験が繋がって、根底にあるのは人へのおもてなしっていうことなんですかね。

めぐみ
なにか感動を届けられる企画をしたいなっていうそんな想いですね。

桑畑
一番近々で感動したのはめぐみさん、さゆりさんそれぞれなんですか。

さゆり
最近『蕾の家』で山道を走る練習トレイルランニングとかやっているチームで実はイタリア遠征に行ってきまして、そのときに初めて会った現地のおじいちゃんたちと同じレースに出るっていうことで仲良くなって。

-おじいちゃんの走る様子を想像する桑畑-

桑畑
現地のおじいちゃんたちが走るわけですか?

さゆり
走るわけです。会った直後から仲良くなって、ゴールを抱き合って喜び、一緒に日本から行ったチームの人たち同士でも一緒にゴールを迎えられた、またそれを応援できたっていうことですごい絆が生まれて、それはとても感動的でしたね。で、来年また来てねみたいな感じで来年またここで会おうみたいな感じでサヨナラをしました。

桑畑
じゃ来年に向けてさらにこう・・・

さゆり
そうですね。必ず戻る場所として。旅ってただの観光だと死ぬまでこれ見たいっていう目的があって、行ってそこを見てしまったらある意味満足しちゃうじゃないですか。

桑畑
死ぬまでに見たい世界の絶景何十選とかありますよね。

さゆり
でも人がもう一度戻りたいって思うのは、一番は人に会いに戻るんだなって感じて。今回もイタリア、必ずここに戻ってこようって思いましたし、逆に日本に、鎌倉に来られる方にも地元の人と触れることでもう一度必ずこの場所に帰ってきたいと思っていただけるような体験を作りたいなって改めて思いましたね。 

桑畑
帰る場所には必ず人がいる。素敵な人がいると?

さゆり
あの人に会いに戻る。じゃなきゃそこじゃなきゃいけない。だからそこじゃなきゃいけないんだっていう理由が、人が加わることで必ずそこじゃなきゃいけない理由ができる。

桑畑
そうすると『蕾の家』もそういう場所でありたいし、そこの世界各国もしくは鎌倉周辺の方たちが、”この人に会いたい”っていうのがおふたりだったら最高ですし、そこを繋ぐ仕事も素敵ですよね。

めぐみ
人。最近思うのはもっとそれぞれ持ち味をガンガン出して、そういう個性がほんとにおもしろいなと思ってるんですね。

さゆり
変って思われてナンボみたいな。

めぐみ
なんか「えっ!」みたいな・・・この子こんな体験してるんだとか。「この子こんなこと言っちゃうんだ!」みたいな。そういったギャップそういうものがほんとに面白いなって思って。

今取り組んでいるチャレンジとは?

桑畑
そんなふたりが、今『蕾の家』で一番実現したいことを何か教えてもらってもいいですか?

さゆり
この前ですね、カマコンバレーでもプレゼンテーションさせていただいたんですけど、イタリアに鎌倉拠点を作ろうっていうことで、今回トレイルランニングで行ってきたエリアなんですけどアブルッツォっていう場所がありまして。鎌倉との共通点が首都から1時間ちょっと、海と山があって歴史がある場所がありまして、まだまだそこは電車が通っていないので車じゃないと行けない場所で、日本人には知られていないエリアなんですけども、だからこそ観光地化されていない素朴なイタリアがあり、大自然があり、そんな場所と鎌倉を繋いでいけるような、カタチができたらいいなと今構想を練っているところです。
この前ちょうどブレストをやらせていただいたんですけど、今おもしろいなと思っているのは、例えば、鎌倉の精進料理の先生がいらっしゃって、その方と腕を磨いている生徒さんたちとみんなでイタリア・アブルッツォに行って、現地の食材とかもうまく取り入れた精進料理を作ってみるっていうのはどうかっていう話をして、実際現地の人にも食べてもらって。

桑畑
結構チャレンジですね、それ。

さゆり
現地の人たちの食っていうのも作ってもらって、お互いに作りあって食べあうみたいな。そういう食を通した交流ができたらおもしろいかなとかって話をしているんです。

桑畑
やはり食に興味があるんですね。

さゆり
そうですね。

桑畑
食ってすごい魅力的ですけど、難しい部分ありますよね。民族とか、文化によって味覚とか違いますよね。

さゆり
そうですね。でもそれがまた違うんだっていう気づきがまた面白いなと思っていて、世の中にこんな食事があったかっていうその気付きが提供できたらいんじゃないかな、っていう風に思っています。そういうので、それぞでのオリジナルがぶつかりあうとどういう反応が起きるのかっていうのを見てみたいっていう・・・。

桑畑
そこのひょっとしたら料理の味覚と人が記憶で連動するんでしょうね。似たような味食べたらその人のことを思い出したり、その人のことを見たら甘い感じがしてきたりとか。

さゆり
そうですね。そういった繋がりができたらいいなって思ってますね。

桑畑
そこでなんか食を介して人がつながるようなイメージが、鎌倉とアブルッツォをつなげることによってできるんじゃないかということを空想されているんですね。

さゆり
そうですね。

桑畑
お姉さんのめぐみさんの方は?

めぐみ
ちょっとさっきの話とも繋がりますけど人にせよ、地域性のところにせよ、個性をうまく生かしたかたちで人と人の交流が生まれたり、物が動いたりとか新しいことが生まれるっていうのに大変興味を持っていて。私たちも鎌倉で活動するからにはどっぷりとローカルに鎌倉らしいことをやっていきたいと思いますし。それと同時に外にも目を向けて、アブルッツォもそのひとつですけど、世界を見ながらそれぞれが個性あふれることをして、結果的に科学反応じゃないですけど、おもしろい人とおもしろい人たちが重なることでさらに面白くなるっていう仕組みだとか。交流をつくるお手伝いと言ったらちょっと大袈裟なんですけど、そういうものに関わっていきたいと思っています。

桑畑
最後に今まで話聞いて、今まで池田姉妹を知っていた方たちも、今初めて知った方も、どういうかたちでおふたりをサポートすればいいのかとか、どういう風に関わったらいいのかっていうのを知りたいって思っているんですけども。

さゆり
長谷の方の『蕾の家』という場所では本当に多種多様なお教室をやってます。たとえば『KULUSKA』さんのレザーのワークショップだとか、あとは最近お習字教室とか、金継ぎで割れてしまったお皿を再生するお教室とか。いろいろやっておりますので、ぜひホームページとかご覧いただいて興味があるイベントに参加していただければと思いますのと、イタリアとの交流ということで9月30日に生涯学習センターで『ベネチアの室内合奏団』を呼ぶみたいな企画をしていまして、300人近く入れるホールですので、ぜひそういうコンサートにももしご興味があればぜひ足を運んでいただければと思っています。

桑畑
日にちが近くなったらこのラジオでも紹介させていただきますね。

めぐみさゆり
ありがとうございます。

桑畑
ではおふたりの活動、考え、フィーリングにご興味を持った方は、ホームページ「蕾の家 長谷」で検索すればいいですかね?

めぐみさゆり
はい。

桑畑
ぜひご検索してお問い合わせいただければと思います。本日のゲストは『蕾の家』を運営しているViajes株式会社の池田めぐみさん、さゆりさんでした。おふたりどうもありがとうございました!

めぐみさゆり
ありがとうございました。Chao!

桑畑健

編集後記

Jump Start株式会社
代表取締役 桑畑健

「鎌倉の池田姉妹」と言えば、知る人ぞ知る鎌倉育ちの美人双子姉妹。二人とも美人な上に知的で明るい性格、、、とお世辞抜きで非の打ち所がないのだが、最大の魅力は二人が醸し出す空気感。適度な(?)品の良さと楽しい雰囲気が常に二人の間から感じられるのは、二人の仲の良さから生まれるものだろうか。そんな魅力が放送を通じて伝わっていたら嬉しい。